≪野鳥観察情報≫
   知床から
 ======== by 藤川 友敬さん

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  第86回 キンクロハジロの雛
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今年の8月20日、知床半島の最大の湖、「羅臼湖」へ続く登山道の途中に「四の沼」とう場所がある。そこに見慣れない小さなカモの雛を見つけた。あまりにも黒っぽい色をしており、知床五湖などで確認しているマガモやカルガモ、オシドリとはまったく違う。いろいろ調べて、よやくキンクロハジロの雛であることがわかった。日本では、キンクロハジロは北海道で少数の繁殖が確認されている。知床半島においては、キンクロハジロの繁殖期に成鳥が羅臼湖で確認されていることから、繁殖しているであろうと推測されていたが、実際に雛や幼鳥が観察されたことはなく、今回、雛がみつかったことで繁殖していることが確実とみられる。周囲に親の姿がなく1羽だけでいるところが気になるが、立派な成鳥になってほしいものだ。

キンクロハジロの雛


知床ネイチャーオフィス
自然解説員  藤川友敬