≪スタッフ・有志の連載≫
 <第38回> ユンソナの勝手につぶやき・・
 ============ by ユンソナ

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  第38回 ユンソナの勝手につぶやき・・・
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前回は南の島での渡りの様子が予想を裏切らず、将来に期待が持てる・・との話をしました。
今日は南の島での話の続きと、北海道での鳥撮りと人との出会いについてつぶやいてみることにしましようか。

南の島での渡りの話は大きな期待感はあるものの、まだまだ実績としては不満足な部分があります。
それはひとえに「渡り鳥の滞在期間の短さ」と、「我々の滞在期間の短さ」に負うところが多いように思われます。
現地の方々の写真を拝見しますと、キガシラセキレイやシマアオジ、シマノジコといった滅多に見る事の出来ない鳥さんも毎年来ているようですし、ハイイロオウチュウやチョウセンウグイスといった鳥も普通に来ている様子なのです。

悲しいかな我々が「珍鳥来る・・」との連絡を受けてから動いたのでは間に合わないケースが多く、今年もシマアオジ♂の綺麗な個体は夕方に連絡を受け、翌日の昼には現地に着いていたにも関わらず、すでに綺麗な♂は抜けた後でした。
滞在期間の短い鳥さん達に逢うには偶然の出会いを期待するか、それなりの時間をかけて現地で待つかしかないようです。

他では容易に見られないような鳥さんも多くいますので、それなりに退屈はしないのですが、運に自信の無い人(笑)は「長期滞在」が珍しい鳥さんとの出会いには必須な要素なのかもしれません。

オウチュウ・甑島で シマアオジ♀・甑島で チャキンチョウ♀・甑島で

ここでは珍鳥の数も多いので、珍鳥の個体差といったものも観察出来ます。
オウチュウは初撮りでしたが、3回の島通いで4羽のオウチュウに逢いましたが、黒色が僅かずつ異なっていた気がします。
また、冬羽から夏羽への移行期でもあるため、集団の中にもいろんな個体がいたりします。
ムネアカタヒバリ、マミジロタヒバリなどが一緒にいるのですが、それぞれ随分と色が違っていたりしました。
アカガシラサギも幼鳥から成鳥まで見られますが、成鳥も性格まで含めて随分と個体差があるように思われました。


アカガシラサギ成鳥1・甑島で アカガシラサギ成鳥2・甑島で アカガシラサギ幼鳥・甑島で

ツメナガセキレイは宮崎でも通年観察が可能(亜種ツメナガセキレイのみ)なのですが、ここでは他の3種の亜種も同時に見られるという幸運(?)に恵まれました。
10数羽ほどのツメナガセキレイの集団に何と4種もの亜種が含まれており、それが一緒に行動している様には驚かされました。
判別の難しいマミジロツメナガセキレイやシベリアツメナガセキレイ、キタツメナガセキレイといった種類は、一緒に行動を共にする様子から交雑も考えられ、またマユの濃さは連続して変化しているようにも見えますので、亜種として区別する事が正しいのか判らなくなるほどでした。

亜種ツメナガセキレイ 亜種マミジロツメナガセキレイ
亜種シベリアツメナガセキレイ 亜種キタツメナガセキレイ

ツバメチドリは集団で渡りの途中らしく相当数があちこちの田んぼで休んだり飛び回ったりしています。
ハクセキレイも田植え前の田んぼで餌採りに余念がありませんが、面白いことに普通のハクセキレイは全く見当たりません。
ホオジロハクセキレイだったり、タイワンハクセキレイだったりしましたが、宮崎でも見られる鳥さんでしたので、仲間には人気がありませんでした(笑)
ムシクイ類は相当数入って来ましたが、動きが早く、すぐに林に隠れてしまうので撮影は困難を極めました。
大きさも色も異なった何種類かがいるようでしたが、確認は出来ずじまいでした。


タイワンハクセキレイ・甑島で ツバメチドリ・甑島で
アカアシチョウゲンボウ・甑島で ブッポウソウ・甑島で

島の山間を走る道路の電線ではブッポウソウの集団(といってもペア単位でしたが・・)が見れました。
7羽という中途半端な数でしたが、2羽ずつのペアで、夫々ペア同士の間隔も5〜6mと非常に近い範囲でした。
もうペアで行動していることから、渡りの前にはペアが出来ているのか、渡る前からペアで行動しているのか・・
多分、いつも夫婦で行動している鳥さんなのでしょうね。
宮崎の山間にもブッポウソウが集団で渡って来る場所がありますから、ペア同士が集まり、集団となって渡って行くのかもしれません。

まだまだ本当の様子が掴めない離島の渡りの様子ですが、非常に楽しみな場所であることは疑いのない事のようです。
本稿で北海道での鳥見と人との出会いにも触れる予定でしたが、南の島の話があまりにも長くなってしまいました。
北の島での話は次回に回すことにしましょうか・・・
そんな訳でユンソナの勝手につぶやき、北の島の話はあしたのこころだ〜〜〜〜〜

ユンソナ