≪野鳥観察情報≫
   鳥観察・探鳥の極意
 ======== by 吉成 才丈さん

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第100回   「スマスコ」人口が増えてきました
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私は今でも、通話と簡単な携帯メール利用だけなら、ガラケーの方が使いやすいと思っています。何よりも、本体の耐久性や故障のしにくさはガラケーが優れていると思います。

しかし昨年末、ガラケーからスマホ(iPhone)に乗り換えました。目的は、スマスコを調査の仕事に利用するためです。調査では機動性を求められることが多いので、通常は一眼レフを使うことが多く、必要に応じてビデスコを利用しています。ビデスコはデジスコを超える焦点距離が稼げるとともに、放置した状態で長時間の動画撮影もできるので、猛禽類の繁殖状況等を記録するには最適です。しかし、専用のスコープを用意する必要があり、いつでもどこでも簡単に利用するという訳にはいきません。

そこで、観察ついでにお手軽に記録できるスマスコを活用することにしたのです。このスマスコのシステムや撮影方法、撮影画像を周りの人に見せると、その手軽さと楽しさ、予想以上のクオリティに、気持ちいいほど驚いてくれます。私の周囲ではジワジワとスマスコ人口が増えており、一度はスコープ使用をやめた方が再びスコープを取り出すケースもでてきました。


ご存知の方も多いと思いますが、スコープの老舗・コーワには、iPhone用のアダプターのラインナップがあります。スマスコというくらいですから、まずはスマホとスコープが必要になりますが、私のiPhone8とTSN-880(770)シリーズ、TSN-660(550)シリーズとの組み合わせを例に、そのシステムを紹介してみます。

スマホ側からいくと、(1)iPhone8+(2)iPhone7/8用フォトアダプター(TSN-IP7)+(3)アダプターリングの順で、これを組み合わせた状態でスコープの接眼レンズに接続します。(3)のアダプターリングは(2)のフォトアダプターに2つ付属しており、TSN-880(770)シリーズと組み合わせるには、大きい方のリングを使用します。付属の小さい方はコーワのYF/SV/BD双眼鏡用なので、 TSN-660(550)シリーズと組み合わせるには、別売のTSN-AR66Zというアダプターリングを使用します。

フォトアダプター(TSN-IP7)はiPhoneのケースを兼ねており、このケースに固定されている小さなリングにアダプターリングをねじ込めば準備完了。あとはスコープの接眼レンズに挿入してシャッターを押すだけです。 撮影についても、iPhoneの撮影画面でシャッターを押すだけなので簡単です。撮影の仕組みはデジスコとほぼ同じですが、デジスコのように慎重にシャッターを押さなくても、ブレのない画像が撮影できる率が高いのに驚くはずです。もちろん、iPhone付属のレリーズで静かにシャッターを切るにこしたことはありませんが…。

最近では、自分がコーワスコープユーザでない方、またユーザーであってもスコープを持参しない時にも、iPhoneとアダプターを用意するといったスコープ拝借型もでてきました。仲間通しならスコープの貸し借りも遠慮なくできますから、こんなスタイルもいいですよね。超望遠で撮影してみたいけど自分には無理と思っている方も、これならきっと簡単にできるはずです。iPhoneのアダプターは旧型のものもありますし、静止画だけでなく動画も撮れます。まずは実物をみて、皆さんも驚いてみて下さい。


ホビーズワールド
吉成 才丈