≪野鳥観察情報≫
   知床から
 ======== by 藤川 友敬さん

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  第94回 シノリガモ
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冬になると波間に群れをなした海ガモたちを多く見かけるようになります。知床で一番簡単に見つかるのはシノリガモでしょう。10羽程度の群れが、海岸線の道路を走っていると車窓から何組も見つけることができるほどです。しかし、なかなか近くで見ることができない野鳥で、浜に降りていくと、すぐに逃げてしまいじっくりと観察したことがありません。今回は、メスのシノリガモがたまたま河口付近で採餌していたためゆっくりと観察することができました。シノリガモは潜水が非常に得意で昆虫やエビ、カニなどをよく食べているようです。知床の河川では、サケがまだ遡上していて産卵後、産卵床から飛び出たイクラなども口に入れているかもしれません。ちょうどこの時は、周囲でカワガラスが潜ってはピンク色のイクラを口にくわえて食べているところも確認できました。本格的な冬を前に、冬の海鳥たちの姿も観察しやすくなってきました。

シノリガモ


知床ネイチャーオフィス
自然解説員  藤川友敬