≪野鳥観察情報≫
   知床から
 ======== by 藤川 友敬さん

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  第2回 残雪期
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低地ではエゾハルゼミが鳴き、森の樹々の葉が日に日に緑の色を増している。鮮やかな新緑は過ぎ、少し夏に近づいた。一方で、山の上は春を迎えたばかり。そこで高山帯にある知床半島最大の湖、羅臼湖を目指した。標高は600m〜700m付近を歩くことになるが、本州の1500m〜2000mぐらいに相当する気象環境で天候が変化しやすく注意が必要である。登山道はダケカンバやハイマツの中を進んでいく。残雪からようやく樹が芽を吹き始め、ミズバショウが顔を出し、サクラを横目に見ながら、途中、個性ある五つの沼をめぐる。入り口から40分ほどで見えてくる三の沼は、いまだ半分以上が結氷していた。沼越しにみる羅臼岳が一際大きく見える。さらに1時間ほど歩くと羅臼湖が湿地帯の先に広がり、キラキラと日の光を反射し出迎えてくれた。遠方でヨシガモが数羽、雪融けの湖面を気持ちよさそうに泳いでいる。残雪と新緑の緑の対比が美しい。同じ知床でも標高の違いで春と夏、季節の入り混じったとても面白い季節を迎えている。

  羅臼湖登山道入り口付近は駐車禁止となっていますのでご注意ください。知床峠の駐車場へ駐車し3kmほど羅臼側に歩いて登山道入り口へ向かうようにしてください。登山道は湿地状の場所も多くぬかるみがあります。歩く際は長靴を限らずご準備ください。登山道は道幅が狭いため脇道を歩きたくなりますが、周辺の植生を傷めないよう登山道から外れないようお願いいたします。

結氷中の三の沼より羅臼岳 羅臼湖から知西別岳

知床ネイチャーオフィス
自然解説員  藤川友敬