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第4回 キタキツネ
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古い林道を奥へ進む。道脇に広がる森は、大木の残された原生林。過去に森から樹を切り出した際の集積場が、今では草原となって当時の面影をわずかにとどめていた。しばらく歩いていると、草むらの中から茶色いものがピョコピョコと何か動いていた。どうやらキタキツネが食べ物を探しているようだ。
この時期、彼らは昆虫を食べていることが多く、彼らの糞を調べるとミカドフキバッタやイナゴの仲間、キリギリスの仲間、スジコガネなど実にさまざまな昆虫が出てくる。ネズミなどを捕獲するよりも昆虫のほうが効率よくタンパク源として得られやすいためであろう。移動しながら、何かを見つけるとムシャムシャと口を動かしていた。
しばらく眺めていると、私の存在にも気がついたのか、草むらの影から視線が送られてくる。好奇心旺盛な目でじっと見つめられるとなんだか恥ずかしいようなそんな気持ちになった。
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| キタキツネ(Vulpes vulpes schrencki) |
知床ネイチャーオフィス
自然解説員 藤川友敬 |