≪野鳥観察情報≫
   知床から
 ======== by 藤川 友敬さん

─────────────────────────
  第6
回 ヒグマ
─────────────────────────

森の中でヒグマたちは冬眠の準備に大忙しだ。ドングリやヤマブドウなど森の木の実を探しては、お腹いっぱい食べている。森歩きをすると、いたるところに彼らの糞が落ちていて、その中身は決まってドングリかヤマブドウだった。ヒグマは消化が良い動物ではないため、食べたものの形がほぼ原形を残した状態で糞になって出てくる。何を食べたのか糞をみただけですぐわかってしまう動物も珍しいのではないだろうか。
0歳の仔グマが立ち枯れたイチイの樹によじ登っていた。樹の上にはヤマブドウの蔓がからんで、たくさんの赤黒い実をつけている。その一つ一つを大事そうに、そしておいしそうに口に運んでいた。甘酸っぱい味が、クマにとっても魅力的なのだ。今年はミズナラのドングリもヤマブドウも含め森の木の実は比較的豊富にある。たくさん食べて冬を乗り越えてほしいものだ。

ヒグマ


知床ネイチャーオフィス
自然解説員  藤川友敬