≪野鳥観察情報≫
   鳥観察・探鳥の極意
 ======== by 吉成 才丈さん

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  第26回 バーダーの宿敵・花粉症予防の鳥見用マスク/お手軽海鳥ウォッチング
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バーダーの宿敵・花粉症予防の鳥見用マスク


花粉や黄砂が降り注ぎ、「ゴミゴミした都会を脱出し、野山で新鮮な空気をたっぷり吸う」といった、自然に対する憧れ的な情景は、過去のものとなってしまったのでしょうか?

最近は、何らかのアレルギーをもつ人間が非常に多いことがわかってきました。その代表的なものが花粉症ですが、症状の酷い方は大変な思いをしているようですね。花粉症とはその名の通り、植物の花粉が飛ぶ季節に症状が現れますが、最近では、時期の異なる複数の花粉に反応する方もおり、かなり長い間不自由を強いられている方も見かけます。
さてこの花粉症、最近では効果的な治療法も確立され、以前のように強い薬を飲んで眠くなったりする副作用を訴える方も少なくなってきたように感じます。
花粉症は体質にも影響しますが、発症する確率は、それまでに吸った花粉の量に関係するといわれています。つまり、今は全く症状のない人でも、この先いつ発症してもおかしくないということです。ならば、花粉症に関係しない方も予防に努めるべきです。とくに野外に出る機会が普通の人よりも多いバーダーには、花粉症は避けて通れない宿敵となり得ます。

テレビのニュースでは風物詩的に扱われることも多い花粉症ですが、その代表的な場面が、マスクを着用したサラリーマンの通勤風景ではないでしょうか? こうした場面が物語るように、マスクを着用する方は年々増えているようです。
花粉症の予防には、マスクの着用が有効であると言われています。花粉症の方もまだ症状の出ない方も、直接吸収する花粉の量を減らすことは有効ですし、乾燥や低温から鼻の粘膜を保護することもできます。さらに、冬から春先にはインフルエンザの流行もあることから、マスク着用のメリットは大きいといえます。私も花粉症ではないのですが、とくにスギ花粉の飛来する時期や混み合った交通機関を利用する際などには、マスクの着用を心がけています。
さてさて、回りくどくなりましたが、この冬、バードウォッチングに適したマスクが発売されました。その最大のウリは、「メガネが曇らない」というものです。
経験のある方も多いでしょうが、メガネをしている方がマスクを着用すると、自分の吐いた息でメガネのレンズが曇ってしまうことがあります。双眼鏡を使用する場合も同様で、双眼鏡を覗くときには小さく呼吸したり、一時的にマスクを外すといった工夫も強いられていたため、大きな期待を胸に抱いて試してみました。

〈快適ガードプロ レギュラータイプ〉プリーツタイプ/立体タイプ
 販売元:白元グループ大三株式会社
    ┗ http://www.cotton.co.jp/products/new/01gardpro.html
  鼻とマスクのスキマを解消してフィットさせる"ノーズクッション"が採用され、マスク装着時のメガネのくもり、花粉・ウィルスの侵入が防止されるマスクです。カタログによると、花粉・ウィルスの侵入が99.9%カットされ、メガネの曇りも99%カットされるとあります。上下に伸び縮みが調節でき、アゴまですっぽり覆える「プリーツタイプ」と、口元の空間に余裕を持つことにより息苦しさを解消した「立体タイプ」の2種類があります。氷点下の東北で実際に使用した際にも、意識して大きく息を吐かない限り、メガネや双眼鏡は曇りませんでした。「プリーツタイプ」は顎まで覆われる広い面積がありますが、鼻先にマスクがまとわりつくのが嫌だという方は、鼻先の空間に余裕がある「立体タイプ」をお薦めします。

〈ネクスケア マスク(プロ仕様)〉
 販売元:住友スリーエム株式会社
    ┗ http://www2.osamadesk.com/st/us2133/shop_detail.php?id=1472
  現在ではいろいろな種類のマスクが販売されていますが、市販のマスクで、「医療現場で使用されている」、「プロ仕様」と謳われているのは、このネクスケアしか見つかりませんでした。たとえば治療や手術中、メガネがくもったら大変なことになるかもしれません。そんな場面でも使用されるということが、何よりも、その信頼の証ではないでしょうか。一見すると、鼻先部にワイヤーが入った普通のマスクなのですが、実際に使用すると、なぜかメガネや双眼鏡は曇りませんでした。1枚あたりの単価では、安く売られていても100円を超える高級品ですから、常用するにはちょっとためらうかもしれませんね。



お手軽海鳥ウォッチング

先日、静岡県伊東の遊覧船に乗る機会がありました。とくに鳥見が目的ではなく偶然に訪れただけなのですが、待合所での「イシイルカが見られる」いう誘いにのって乗船してみると、意外にもスタッフは、乗船客が投げるエサ目当てに船の後を追うユリカモメやウミネコ、カモメ、セグロカモメを識別しています。また鳥山の下にイシイルカがいることを知っており、数千羽のオオミズナギドリの群れを目がけて船を近づけました。確かにイシイルカは20頭ほどいたのですが、間近を飛翔するミズナギドリの仲間が気になって仕方ありません。何とかハイイロミズナギドリを数羽発見しましたが、船は40分間の航行をあっという間に終えました。
釧路航路があったときには常に海鳥を意識してましたが、最近は感覚が鈍っていたようで、越冬地から戻ったオオミズナギドリや南半球から訪れたハイイロミズナギドリを観察し、春が来たことを改めて実感しました。
遊覧船は全国各地にあるはずですから、皆さんも、お近くの海鳥をチェックしてみてはいかがでしょうか?



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吉成 才丈