≪野鳥観察情報≫
   鳥観察・探鳥の極意
 ======== by 吉成 才丈さん

はじめまして、ホビーズワールドの吉成です。
このコーナーでは、バードウォッチング初心者の方を対象に、鳥の見つけ方、観察の仕方、識別の手法などの話題を提供させていただきます。

鳥の楽しみ方は人それぞれですが、鳥の名前や生態が分かれば楽しさは倍増するはずです。というわけで、第1回は図鑑の選び方から始めたいと思います。

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  図鑑の厚さは情報量の違い
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鳥見を始めたばかりの方には、まずは"入門用の薄い図鑑"をお薦めします。
こうした図鑑には、身近な野鳥を中心に限られた種しか取り上げてない場合がほとんどですから、日本の代表的な鳥がどんなものか頭に入れましょう。
次にできるだけ早い段階で、"情報量の豊富なハンディタイプの図鑑"を入手下さい。
もちろん、入門用と併せて揃えられればそれが一番ですし、ベテランの方に案内して貰う機会の多い方、探鳥会に参加される機会の多い方は、一刻も早く入手されるとよいでしょう。現地で教わったことを図鑑で確認すると早く覚えることができるのですが、「入門用の薄い図鑑」には、ごくわずかな限られた情報の記載しかありません。

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  絵の図鑑と写真の図鑑 どっちがいいの?
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よく聞かれる質問ですが、揃える順番をつけるとすると、絵の図鑑を先に揃えた方がよいと思います。
多くの図鑑は分類順に並んでいます。
分類と聞くと難しいかも知れませんが、簡単にいえば、ダイサギやコサギなど、同じ仲間(似たもの同士)単位で並んでいるということです。
絵の図鑑の良さは、こうした似たもの同士の種が同じ姿勢で描かれている点にあります。
つまり、比較しやすい点が明確であることが絵の図鑑の大きな特徴なのです。
タカやカモ、シギ・チドリ、カモメ類など、飛翔時の体型や模様に特徴があるグループについては、翼を広げた飛翔時の絵が同じページに並べて描かれていることも多いようです。
体型や模様の他に、お互いの大きさの比較ができる点もありがたいですね。

もちろん、写真の図鑑も大変役に立ちます。
野外では天候や光線状態などの観察条件により、図鑑に描かれている色や模様、体型に見えないこともよくあります。
写真はその時々の天候や環境、鳥の状態を反映しますので、実際に見た場合には写真図鑑と照らし合わせた方がわかりやすいという場合もあります。
"順番をつけるとすると…"と最初にお断りしたのは、観察を続けているうちに1冊の図鑑または絵の図鑑だけでは物足りなくなり、異なるタイプの図鑑を何冊も揃える方が多いといった意味があります。

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  目的別図鑑
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先程もちょっと触れましたが、図鑑にはいろいろなタイプのものがあります。
代表的なタイプは分類順に並んでいるもので、アビの仲間に始まりカラスの仲間で終わります。
このほかに、高山や丘陵地、市街地などといった生息環境で分けた図鑑、広葉樹林や針葉樹林、草地などといった植生環境などで分けた図鑑、北海道や沖縄など特定の地域に絞って掲載した図鑑、タカやカモメなど、特定の仲間に絞って掲載した図鑑などがありますので、対象種や目的に応じて選ぶこともできます。

【基礎も大事です】
新たに鳥を始められた方にとっては、図鑑に出てくる言葉は耳慣れないものが多いかも知れません。
ここはひとつ、恥を捨てて(?)子供用の図鑑を読んでみてはいかがでしょうか?
子供用ですから分かりやすく基本的な部分を解説したものが多いですし、子供の興味を引くように特徴的なポイントも捉えられており、大人が読んでも「へぇ〜」といった内容のものが少なくありません。
恥ずかしながら(?)、私の愛読書にも何冊か含まれております。

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  おすすめ図鑑
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初心者の方におすすめする代表的な図鑑を簡単に紹介します。もちろん、これ以外にも魅力的な図鑑がたくさんありますので、機会があれば手にとって比較してみてください。

≪入門用図鑑≫
◎「野鳥観察ハンディ図鑑」(日本野鳥の会)各\550
→山野編と水辺編があり、目的地に応じて選択することもできます。

≪絵の図鑑≫
◎「鳥630図鑑」(鳥類保護連盟)\3.980
◎「フィールドガイド 日本の野鳥」(日本野鳥の会)\3.364
→2冊とも日本の代表的な図鑑です。絵のタッチや解説に好みが分かれるかもしれませんので、できれば手にとって比較されるといいでしょう。630図鑑の方が細かなところまで描かれてますが、初心者の方にはフィールドガイドの方が識別ポイントが分かりやすいかもしれません。

≪写真図鑑≫
◎「日本の鳥 550」(文一総合出版)各\3.360
→山野の鳥編と水辺の鳥編の2冊に分かれてます。情報量や写真も豊富で、さすが「バーダー」の文一総合出版が手がけた図鑑といった仕上がりです。

「日本の野鳥」(山と渓谷社)\3.150
→陸鳥も水鳥も1冊で済ませたいという方にはぴったりです。写真のサイズはやや小さくなりますが、写真や情報量とも豊富です。

◎「日本の野鳥590」(平凡社)\3.675
真木広造氏たった一人だけの写真で構成されており、写真自体のクオリティは非常に高いと評判です。初心者向けの解説は少ないのですが、手にとって見て頂きたい1冊です。

以上、お悩みの際には、どうぞホビーズワールドへお越し下さい。
吉成才丈/ホビーズワールド