「COOLPIX P6000」は、有効画素数13.5メガピクセル、ニコン独自の画像処理コンセプト「EXPEED」の採用、EDレンズ採用の35mm判換算焦点距離で広角28mm相当の撮影画角からの光学4 倍ズームNIKKORレンズ、COOLPIX独自のRAWファイル形式(NRW)への対応など、本格的な撮影を楽しめる機能を搭載。
また、位置情報を記録できるGPSユニットの内蔵、パソコンへの接続を可能にする有線LAN端子の装備と新機能を搭載しています。
個性的なフォルムが楽しめる外付ファインダーやアクセサリーリングが装着可能。撮影用途を広げるフラッシュ、ワイドコンバーターへの対応など拡張性も備えています。
 
希望小売価格:オープン価格
発売日: 2008年9月12日

NIkon COOLPIX P6000 製品情報(メーカーHP)こちらへ⇒⇒
 
◎インターフェイス
 
・液晶モニター
  広視野角2.7型(反射防止コート付き、輝度調整機能付き)、約23.0万画素、視野率:97%の大型TFT液晶画面は、視認性は高く他のデジスコ向きデジカメの中でも優秀な部類です。ピントの山も掴みやすく液晶モニターフード使用時も良好な見え方です。撮影時の画面表示は情報表示の有りとグリッドラインの追加、情報表示無し、スルー画面表示無しの4種が選択可能。表示情報量も豊富で設定状況を把握しやすくなっています。水平出しが必要な場合は情報表示有でグリッドライン表示を選択するとよいでしょう。情報表示が構図決定の際、邪魔になる場合は表示なしがベターですが、露出値などの表示が一切されない点が残念です。
 
◎操作性
 
・機能設定
  MENU構成、ファンクションボタンによる設定は、シンプルな配置で簡単に操作ができわかりやすいものとなっています。ニコンのカメラをお使いの方は、直感的に操作できるかと思います。
Fnボタン(ファンクションボタン)には、任意の機能を登録でき、またMYボンタン(マイメニューボタン)には予めよく使う設定にダイレクトにアクセスできるのは便利です。モードダイヤルにはユーザーモードを2箇所登録できます。是非ご活用ください。
また、撮影モードはデジタル一眼レフカメラに匹敵するマニュアル、絞り優先、シャッタースピード優先機能と撮影機能が充実し、露出の自由度が増しよりこだわった撮影が可能になりました。
MFは中央が拡大されますので、普段使いでピントをしっかり合わせたい方にオススメの機能です。(任意でON、OFFの切り替え可能)ただし、MFはMFボタンを押しながらダイアルを回すといった両手を使う作業になりAFエリアはオートとなりますのでデジスコ撮影には少々扱いにくい点が難点です。

レポート後述にデジスコ撮影用推奨設定を掲載しているので、参考にしてください。
・連写性能
  画像サイズ13M(ファイン)設定時、1分間連写でシャッターを切り続けるテストでは、約0.93コマ/秒を記録。連続撮影枚数は6枚まででメモリーカードへの書き込みが終わるまで待機しなければなりません。また、連写性能はメモリー書き込み速度に依存しますので、高速タイプSDメモリーカードの使用をお勧めします。デジスコ向きデジタルカメラの中では一番遅い部類となりますので、今後の改善を期待したい所です。連写性能よりも画質重視の方にお勧めのカメラです。
※株式会社デジスコドットコム調べ: Transcend社製 2GB 150倍速 SDメモリーカード使用時
・AF応答性
  AF応答性能はほぼ標準的なスピードです。被写体の背景状況やズーム位置(テレ端側)によっては中々合わない場面もありますが総合的にサクサクとピント合焦マークが表示されます。AF精度は優秀ですので、実際の撮影ではAF任せがよいでしょう。AFエリア設定はマニュアル又は中央をお勧めいたします。マニュアルでは液晶画面右のマルチセレクターキー真ん中のOKボタンを一度押すと縦9点、横10点のエリアの中から自由にフォーカスエリアを選択する事ができるようになります。構図作成時に威力を発揮する機能です。
エリア設定をマニュアルで使用する場合は測光方式はAFスポットをご選択下さい。
又、エリア設定で中央を選択した場合は中央部重点かスポット測光をお勧め致します。
・動作性能
  電源投入後の立ち上がりから設定画面の操作、撮影時などレスポンスは良好でキビキビと動作します。
露出補正や細かな設定すべて背面右側のマルチセレクターキーで行なえるようになっており、デジスコ撮影時でも撮影の邪魔にならない素早い動作が可能です。
 
◎画質
 
  独自の画像処理コンセプト「EXPEED(エクスピード)」にEDレンズ2枚採用のNIKKORレンズ効果は絶大でデジスコ撮影時もテレ端から望遠端でディテールまでも鮮明に表現する高解像力とメリハリがあり、発色性能はナチュラルで良好です。画像の破綻も少なく色収差も良好に補正されているのが特長です。A3サイズも余裕でプリントできます。
ハイエンド機ならではの豊富な設定項目を駆使すれば、使用者好みの画像により近づける事も可能なのが本機最大の特徴と言えるでしょう。
 
◎まとめ
 
 

本機、COOLPIX P6000の最大の特徴は、レンズユニットにデジスコ向きデジカメの名機『COOLPIX E7900』以来のEDレンズ2枚採用のNIKKORレンズの効果は絶大で4倍ズームのワイド端〜望遠端まで素晴らしい画質で撮影が可能な点です。その他撮影設定、撮影モードの豊富で一眼レフカメラ並みのカスタマイズも魅力の1つです。

欠点があるとすれば連写性能とAFの応答スピードが他のデジスコ向きカメラに比べスピードが遅い事と連続撮影枚数が少ない事が挙げられます。
しかし、じっくり撮る事念頭に置いて撮ると考えて頂ければさほど気になる事はないと感じます。

画質の面でのアドバンテージが非常に大きいので拘りの写真を撮りたいと考えている方にうってつけのカメラと言えるでしょう。

 
Nikon COOLPIX P6000 カメラ設定
 
 
 
  ■モードダイアル設定・・・A(絞り優先モード)
 
デジタルカメラの「絞り優先モード」とは?(通常、モードダイヤルはAで表記されます)
絞り優先モードでは絞り値を変化させることで背景のボケ具合をコントロールできます。数字が小さいほどボケやすく、数字が大きいとピントの合う範囲が広くなります。この範囲を「被写界深度」と呼びます。カメラ単体での撮影では効果を実感できますがコリメート法によるデジスコ撮影ではその効果が得られにくい傾向があります。デジスコ撮影において絞り優先モードの効用は、絞り値を小さくすることで少しでも速いシャッタースピードを設定できることです。機材ブレ、被写体ブレに絶大な効果を期待できます。
 
 
  ■MENUボタン を押した後順番に設定する項目
 
項目 設定
画質 FINE
画像サイズ 13M 4224×3168
Picture Control スタンダード
Custom Picture Control 特に設定しません
ホワイトバランス AUTO
ISO感度設定 64
測光方式 中央部重点
連写 連写
ブラケティング OFF
AFエリア選択 マニュアル又は中央
AF-MODE AF-S
調光補正 特に設定しません
発光切り替え 内蔵発光禁止
ノイズ低減 AUTO
ゆがみ補正 OFF
ワイドコンバーター OFF
Active D-ライティング OFF
User Setting 登録 上記設定をU1,U2モードダイヤルへ登録(設定しなくても可)
User Setting リセット User Settingの設定をリセットする時に使用
 
 
  ■再生メニュー (左側タグは青の再生マーク)
  撮影時には設定の必要はありません。
 
 
  ■セットアップ (左側タグはオレンジ色の工具マーク)
 
項目 設定
オープニング画面 なし (お好みでご選択ください)
日時設定 ご購入後、初めて電源投入時設定してください
画面の明るさ 2
デート写し込み OFF
手ブレ補正 OFF
AF補助光 OFF
電子ズーム OFF
操作音 設定音…ON シャッター音…ON (気になる場合はOFF)
オートパワーオフ 30分
カードの初期化 カードの初期化に使用
言語/Language 日本語
ビデオ出力 NTSC
FUNCボタン設定 ホワイトバランスまたはISO感度設定がお勧め(お好みでOK)
マイメニュー登録 よく使う設定をMyメニューボタンに6項目登録できます
設定クリアー 工場出荷状態に戻す時に使用
バージョン情報 ファームウェアのバージョンを表示します
 
 
  ※スピードライトの設定は発行禁止。(連写設定時は設定不可)
※オススメの露出補正値は、「-0.7〜-1」 です。
 
◎接続に必要なパーツ類
 
スコープや接眼レンズなど光学ユニットへ接続する為には以下のパーツ類が必要となります。
 バリアブルカプラー
Nikon COOLPIX P6000用バリアブルカプラー VCA-P6000
 レリーズパーツ
Nikon COOLPIX P6000用レリーズステー RS-P6000
 
デジスコケーブル455US
 照準器
Nikon COOLPIX P6000用アンダーステー US-P6000

その他あると便利なパーツ類は以下の通りです。
 照準器
照準器システム DOS-CS1
 
究具02マルチドット照準器システム
 液晶フード
液晶フード HD-2027W
 
究具03ワイドMCレンズ採用液晶フード
 
◎BR-P6000CS(VCA-P6000、RS-P6000、US-P6000の3点セット)の装着
 
Nikon COOLPIX P6000へBR-P6000CSを装着します。
 
◎デジスコ組合せ例
 
 
スコープ、接眼レンズ(アイピース)までの接続方法は以下の組合せ例(図)を参考にしてください。
ご使用のアイピース(接眼レンズ)によってスライドインナー部の適正位置が変わってきます。
 
 
 
今回は、P6000専用デジスコ撮影キットBR-P6000CSの取り付けにチャレンジ!
構成部品自体は取り付けも非常にシンプルでわかりやすいものとなっています。
 
 
BR-P6000CS内容物一覧(カメラは別売り)

VCA-P6000(スコープとの接続アダプター)
RS-P6000(レリーズをご利用する時に必要なステー)
US-P6000(照準器を取り付ける時に必要なアンダーステー)
 
まずは、P6000本体のレンズ基部にあるフィルターアダプターキャップを外します。
 
フィルターアダプターキャップを外すとネジ山が出てきますのでそこにVCA-P6000を接続致します
 
次に、照準器取付け用のアンダーステーUS-P6000ですが、三脚ネジ穴を利用して写真のように取り付けます
 
最後にレリーズステーRS-P6000をストロボ取付用ホットシュー部に取り付けます。
 
これで、BR-P6000CSとCOOLPIX P6000の接続が完了しました。着脱が非常に簡単で取外しての普段使いも簡単に行なえます。
 
後は…スコープに取付けなんですが…
取扱説明書にはスライドインナーを調節してクリアランスの調整を行なうとあるのですが…
う〜ん…初めての人には難しい表現かも知れないですね…。
 
そうだ!!このレポートで写真をいれて解説すればいいんですね!
という事で!楠元流スライドインナー調節術を説明します!
説明書の内容と全く同じですが写真で詳しく解説致します。
 
スライドインナー調整は接眼レンズとカメラのレンズが接触しない位置で尚且つ、ズーム全域が使用できるようにするのが目的で行ないます。スライドインナー調整ではテレ端(一番望遠をした状態)にし調整を行ないます。ズームレンズが一番長く伸びている状態というのがテレ端と呼ばれる位置です。ズームレバーはシャッターボタン手前のツマミです。ツマミを左右動かす事でレンズが伸縮しズーム範囲の調節を行ないます。望遠側はこのような画像になります。
 
VCA-P6000を一番伸ばした状態にし接眼レンズと接続を行ないます。伸ばした状態だとカメラレンズと接眼レンズの接触を避ける事ができます。次にスライドインナー固定ネジを緩めてテレ端のままスライドインナー部そっと動かしてください。接眼レンズとカメラレンズが少し触れたらそこからは後ろにほんの少し下げて固定ネジでスライドインナー部の固定を行なって下さい。
 
 
  では、スライドインナー部の調整が成功しているかどうかの確認方法です。カメラをワイド端にしケラレの大きさを確認する事で失敗か成功かを判別する事ができます。
写真1
写真1はスライドインナー調整の失敗例です。
写真2
写真2と同じワイド端ですがケラレが大きく出てしまっています。失敗の原因は接眼レンズをカメラレンズの距離が離れすぎてしまったという点です。
  失敗した場合はもう一度望遠端にして調整を行ないます。適切な位置にレンズがくるとケラレの傾向が大きく変わります。写真2は適正位置に調整が出来ている状態でこれを見るとケラレ位置がほとんど消えている事が確認できます。

周辺のケラレもぼんやりした形ではなくシャープになっています。
調整の確認を行なう場合はケラレの状態もチェックするとより精度の高い調整行なえるようになります。
 
 
写真のように複数の接眼レンズを持っている場合は倍率ごとにスライドインナーの目盛り位置をメモしておくと素早く調整が行なえて便利です。
 
VCA-P6000はスライドインナー調整が可能なりセッティングの自由度が非常に高いです。中、上級者の方はこの機能を活用して自分流のセッティングというのを考えても面白いかも知れません。

初心者の方はデジスコドットコムで公開されているフィッティング情報をご参考にして頂きながら調整してみてはいかがでしょうか?スライドインナー調整もコツさえ掴めば難しい作業ではありませんので自分だけの楽しみ方を見つけて下さい!
スライドインナー調整もコツさえ掴めば難しい作業ではありませんので自分だけの楽しみ方を見つけて下さい!
  ケラレ、周辺減光の発生を確認しやすい空抜け条件を想定して室内の白い壁を撮影しました。
(国内、海外メーカーの口径別主要4機種にて検証)
※Nikon COOLPIX P6000のズームステップ数は、15ステップ。中間域は7ステップ目を撮影
 
 
検証機材 ワイド端 中間域 テレ端
●スコープ
Nikon ED82
●接眼レンズ
TurboAdapter28XWDA
●VCA-P6000スライドインナー部
目盛り位置 2.5mm
ケラレ、周辺減光の状況: ワイド端でケラレ有、2〜7ステップ目まで画面四隅に周辺減光が僅かに感じられますが、軽微なもので実際の撮影では全く気がつかないレベルです。
テレ端では周辺減光の発生はありません。
 
検証機材 ワイド端 中間域 テレ端
●スコープ
KOWA TSN-774
●接眼レンズ
KOWA TE-17W
●VCA-P6000スライドインナー部
目盛り位置 3mm
ケラレ、周辺減光の状況: ワイド端〜3ステップ目までケラレ有。テレ端で周辺減光はでますが極々軽微なもので実際の撮影では全く気がつかないレベルです。4ステップ目〜14ステップ目でケラレや周辺減光の発生はありません。
 
検証機材 ワイド端 中間域 テレ端
●スコープ
Leica APOテレビット62S
●接眼レンズ
Leica 32XWW
●VCA-P6000スライドインナー部
目盛り位置 4mm
ケラレ、周辺減光の状況: ワイド端にケラレ有,2〜4ステップ目までとテレ端で僅かに周辺減光がありますが実際の撮影には全く気が付かないレベルです。
 
検証機材 ワイド端 中間域 テレ端
●スコープ
Vixen ジオマII ED52-S
●接眼レンズ
Vixen GLH20D
●VCA-P6000スライドインナー部
目盛り位置 5mm
ケラレ、周辺減光の状況: ワイド端ではケラレ、6ステップ目以降からはケラレや周辺減光の発生はありませんが、テレ端では僅かながら周辺減光が出ます。
 
その他の機種でのケラレ、周辺減光発生状況は、カプラー適合表をご参照ください。
http://www.turboadapter.com/kapura/kapura.htm
 
VCA-P6000スライドインナー部の調整について
VCA-P6000ではスコープ接続部(アウターチューブ)、カメラ接続部(スライドインナーチューブ)の2パーツ構成による自由なクリアランス調整が可能になりました。最大伸長8mmまで調整が可能で各社スコープ、接眼レンズの倍率によるレンズクリアランス調整を容易に行える事がVCA-P6000最大の特徴になります。COOLPIX P6000は広角28mmから112mmの4倍ズームを採用しておりデジスコ撮影時ではワイド端で必ずケラレが発生します。スライドインナー部の調整は、ワイド側でケラレが出る位置を極力減らしカメラ側レンズとスコープ側の接眼レンズがズーム全域で干渉しないように調整する事が必要です。。
 
◎ケラレテスト総評
 
COOLPIX P6000では望遠端でも周辺減光が起きないようにVCA-P6000のスライドインナー調整を行なうと、レンズの伸縮の関係上ワイド端から4ステップ目まではケラレや周辺減光が起きやすい傾向があります。5ステップ目〜望遠端ではEDレンズの恩恵で色収差や歪みの少ない解像力のある画像の撮影が可能です。VCA-P6000のスライドインナー機能を上手に活用すれば使用頻度の高いズーム域で最適なスライド調節位置に設定することも可能です。今回のケラレテストではズーム領域の確保という点でズームをしてもレンズが干渉しない位置でのテストとなっております。
 
  【作例】
 
 
  【作例撮影機材】
 
スコープ Nikon ED82
アイピース TurboAdapter 28XWDA
撮影キット デジスコドットコム BR-P6000CS
カメラ Nikon COOLPIX P6000
雲台 究具01 ジンバル雲台
三脚 ベルボン エルカルマーニュ 635
 
スコープ KOWA TSN-774 PROMINAR
アイピース KOWA TE-17W
アダプター TurboAdapter P2
カメラ Nikon COOLPIX P6000
雲台 究具01 ジンバル雲台
三脚 ベルボン エルカルマーニュ 635
2008年11月26日 DIGISCO.COM 楠元(くすもと)