照準器はいまやデジスコ撮影における必須アイテムとなっています。
使用することの効果のポイントを整理してみます。
上記のことから撮り逃しが少なくなることが最大のメリットです。

古くからバードウォッチングに親しんでスコープの取り扱いに慣れている方でも、状況によってはカメラが装着されると感覚が変わって同じようには素早く導入出来無い場合があります。
特に動きの早い鳥や動きのとまらない鳥の撮影や枝の込み入ったところでの撮影には、ベテランであっても照準器を使用したほうがすばやい撮影になります。

それでは使いやすい照準器とはどのようなものでしょうか。

一度調整した照準器の向きがしっかり固定されるもの
照準器本体が見やすいこと
照準器とカメラのモニター画面を頭の位置を動かさずに見ることの出来る両眼視が出来るもの
出来るだけ軽量であること
電池交換やメモリ交換に支障の無いもの
初期調整状態を維持できるもの(移動などで持って歩いてもズレ無いもの)
 
照準器本体には大きく分けて2通りのものが流通しています。代表的なものはドットサイトと呼ばれるLEDランプの光を前面にあるスクリーンに投射するタイプです。このタイプの特長は頭の位置を厳密に真後ろに持っていかずとも狙いがつけられることです。一部製品を除いて電池が必要です。

もうひとつは筒式のものです。天体用のファインダーやライフルスコープなどが代表です。今回は取付キットが無いことや、かさばるものが多く重量もあるなどデジスコ向きでは無いと判断してKOWAのTSN-F1-66/88とTSN-DA4用の照準器について検証します。このタイプの製品は正確に照準器の真後ろに目を持って行かないと狙いがつけられません。その動作にも少し神経を使う必要があります。
 
◎ドットサイト方式
 
1.標準タイプ照準器(DOS-FSB1使用のタイプ)
 
価格が安いため良く使われています。少しかさばること以外は特に問題は無いと思います。ドットの大きさやパターンは変更出来無いため少し小さめのドットですが明るさはまずまずです。
 
ドットの見え方
2.マルチドットタイプ
 
≪デジスコドットコム 究具02採用ドットサイト(加工前の単体)≫
明るさも十分で大きなドットを選択すれば明るい屋外でもはっきりドットを視認することが出来ます。明るさは7段階に切り替え可能です。
 
ドットパターン
 
≪KYOEI マルチドット高輝度照準器≫
究具02で採用しているマルチドットとほぼ同じ仕様ですが、自動明るさ調整のオートモードもあります。
 
ドットパターン
3.ソーラータイプ
 
このタイプは太陽電池で充電が出来るため、電池の入れ忘れなどで困ることが無いのがメリットです。ただし、ドットが小さく暗めで重量がありかさばるのが難点です。
 
ドットの見え方
 
【各ドットサイト比較】
 
コンバット45 究具02マルチドット KYOEIマルチドット ソーラー
ドット  ドット  ドット  ドット 
明るい 非常に明るい 非常に明るい 暗い
 
◎筒式
 
1.TSN-F1-66/88
 
このタイプは電池が要らないことと、スコープに取り付けるタイプのため(KOWAのスコープに限られます。)カメラを使用しないスコープ単体時も機能することが特長です。ドットサイト方式ではないため、正確に照準器の後ろに目を持って行くことが必要です。
 
1.デジスコドットコム DOS-FSB1
 
この製品は一番ポピュラーなタイプといえます。デジスコドットコムのオリジナルブラケットシリーズ(BR-IXYsu2など)に簡単に取り付きます。デジスコドットコムのアンダーステーシリーズ(P5000用アンダーステーなど)にも取り付きます。そのほかニコンのカメラブラケットFSB-1に適合します。
この照準器の取り付けは2本のホーローネジでステーやブラケットに取り付けるものです。工具(六角レンチ)を使ってしっかり固定できますので取付部が緩むことはまずありません。

照準器の向きの調整は照準器を支えている小型のボール型雲台を緩めて行います。固定ネジ一本で調整が可能です。基本的にはキッチリとまりますが触ってしまった場合にはズレてしまうこともあります。
また、取り付けはカメラブラケットの照準器取付用ステーやカメラごとの専用ステーキットに取り付けるため電池やメモリーの出し入れに影響がありません。この点は軽視されがちですがとても重要なことです。

最大の特長は液晶モニターフードと併用すると両眼視(※)が可能になることです。
これにより頭の位置を動かさずに照準器と液晶モニターを見ることが出来るので無駄な動きが減り、すばやく被写体の導入が実現できます。

(※)両眼視とは
 
 
価格:11,000円(税込み)
※照準器なしのBASE:8,000円もあり

■お問合せ
(株)デジスコドットコム
http://www.turboadapter.com/
【取付可能なカメラ機種】
CANON IXY2000 IS(カメラブラケットBR-IXYsu2)、IXY1000(カメラブラケットBR-IXYsu)
NIKON P5100・P5000(P5000用アンダーステー使用)、P1・P2(カメラブラケットBR-P1)
クールピクス5200・5900・7900(カメラブラケットNIKON FSB1・FSB-1A・BR7900)
SONY DSC-W200(カメラブラケットBR-W200)、DSC-W1・W5・W7(SONY用アンダーステー使用)
CASIO EX-Z750(カメラブラケットKOWA DA−C750S)、Z850(カメラブラケットBR-Z850※4)
オリンパス CAMEDIA SP-350(アンダーステー使用)
※4 KOWA DA-C850には取付不可
 
 
2.デジスコドットコム DOS-FSB3
 
この製品はニコンのカメラブラケットFSB-3、FSB-4、FSB-5に適合します。
取り付け部以外の仕様や特長はDOS-FSB1と同様です。

【取付可能なカメラ機種】
NIKON クールピクス P1・P2(カメラブラケットFSB-3)、P3・P4(カメラブラケットFSB-4)
S1/S3/S5/S6/S7/S7c/S8(カメラブラケットFSB-5)
 
価格:11,000円(税込み)
※照準器なしのBASE:8,000円もあり

■お問合せ
(株)デジスコドットコム
http://www.turboadapter.com/
 
 
3.デジスコドットコム 究具02マルチドット照準器システム
 
この製品はDOS-FSB1の進化型です。照準器をマルチドットタイプの高級タイプを採用し、支えるボール型雲台を高級なGITZO製を採用したものです。
基本的にはDOS-FSB1と同様、両眼視が出来ることが特長ですがプラスアルファの機能として見やすいマルチドットタイプの照準器を採用したことにより照準器の指標が点だけではなく、好みに合わせて十字型や丸型など選ぶことが出来ます。
マルチドットタイプの照準器は金属製で重いことが欠点ですが、究具02では照準器のベース部分を取り外す改造を行っておりこれにより約半分の重量に軽量化されています。(照準器本体部分の重量比較)

また、GITZOのボール型雲台を採用したことでキッチリ締めれば触ってもほとんど動きません。ブラケットに付けたままカバンにしまっても再使用時に再調整をする必要が無いくらいキッチリとまります。
DOS-FSB1と同様に取り付けはカメラブラケットの照準器取付用ステーやカメラごとの専用ステーキットに取り付けるため、電池やメモリーの出し入れに影響がありません。適合するカメラはDOS-FSB1と同様です。
 
 
価格:29,800円(税込み)

■お問合せ
(株)デジスコドットコム
http://www.turboadapter.com/
 
 
4.ホビーズワールドオリジナル照準器取付キットn
 
この製品は照準器本体は任意のものが選べる取り付けキットです。写真ではコンバット45タイプを装着しています。
カメラとの取り付けはカメラの三脚ネジを使用します。
このためカメラブラケットを使用するカメラはニコンのP5100や少し前のカメラSONYのW7などのようなTA-W1が直接ねじ込めるタイプのカメラに限られます。
また、ネジ一本での取り付けのため、取り付け部のズレが多いのが欠点です。移動して再撮影する際には照準器の再調整が必要になる場合がほとんどです。
照準器と液晶モニターフードを同時に見る両眼視は出来ません。
ステーがカメラの底部を覆ってしまうため、電池やメモリー交換時には照準器をはずす必要があります。

【取付可能なカメラ機種】
三脚ネジが使用可能なカメラ。(カメラブラケットを使用しないカメラ)。カメラ以外の場所にも取付可能。(例:ロングプレートなどにネジで取付)
 
 
価格:4,800円(税込み)
※照準器コンバット45付 10,025円

■お問合せ
ホビーズワールド
http://www.hobbysworld.com/
 
 
5.KYOEI マルチドット高輝度照準器 ・ I 型(以下 I型)
 
この製品も照準器取り付けキットnとほぼ同じ構造ですが、マルチドットタイプの照準器との組み合わせで販売されています。この製品も三脚ネジ一本での取り付けのため、取り付け部のズレが多いのが欠点です。重量のあるマルチドットサイトがついていることがさらに悪化させています。移動して再撮影する際には照準器の再調整が必要になる場合がほとんどです。
また、照準器と液晶モニターフードを同時に見る両眼視は出来ません。ステーがカメラの底部を覆ってしまうため、電池やメモリー交換時には照準器をはずす必要があります。

【取付可能なカメラ機種】
三脚ネジが使用可能なカメラ。(カメラブラケットを使用しないカメラ)。カメラ以外の場所にも取付可能。(例:ロングプレートなどにネジで取付)
 
 
価格:11,000円(税込み)

■お問合せ
協栄産業(株)
http://www.kyoei-bird.com/
 
 
6.KOWA TSN-F1-66/88(以下 TSN-F1)
 
この製品はドットサイト式ではなく筒式の照準器です。コンパクトにまとめてあります。取り付け部がカメラやカメラブラケットではなくスコープの接眼取り付け部に取り付ける構造です。これにより観察派のユーザーはカメラの使用に関わらず常に照準器を付けることが出来るので便利です。ただし、ドットサイト式ではないため照準を合わせることのできる位置は一点のみですので頭の移動量は多めになります。
また、照準器と液晶モニターフードを同時に見る両眼視は出来ません。スコープ本体に取り付ける方式のため電池やメモリー交換については影響がありません。

【取付可能なカメラ機種】
カメラに取り付けは不可。KOWAスコープ専用。
 
 
価格:10,500円(税込み)

■お問合せ
興和(株)
http://www.kowa-prominar.ne.jp/
【取付可能なカメラ】
 
 
 
7.KOWA TSN-DA4-RS
 
この製品はKOWAのユニバーサルカメラブラケットTSN-DA4専用のレリーズステー/照準器のキットです。ただの筒状の構造ですので目安程度の役割しか果たしません。
また、筒の長さが短いため非常に使いづらい製品です。

【取付可能なカメラ機種】
カメラに取り付けは不可。KOWAユニバーサルカメラブラケットTSN-DA4専用。
 
価格:8,400円(税込み)

■お問合せ
興和(株)
http://www.kowa-prominar.ne.jp/
 
使いやすいデジスコ用の照準器はドットサイトを採用し、一度固定をすればズレの少ないシステムということになりますので、究具02が一番使いやすいシステムであると思います。標準的なシステムであるDOS-FSB1あるいはDOS-FSB3もフィールドで使い始める前に照準を調整すればその後はほとんど必要が無いので大きな問題は無いと思います。
両眼視も出来るこの3種類のシステムからお選びいただくのが快適なデジスコライフに役立つと考えられます。
汎用型は上記の照準器が取り付けられないカメラをお使いの方がやむを得ず使用するということになりますが、カメラへの固定方法が三脚ネジ一本でズレやすいことを各自の工夫で解決する必要があります。
2007年11月21日 DIGISCO.COM 山田(やまだ)